モデルコース

蔵王に、春を感じにいこう

川崎町は町域の約8割が森に包まれた“山のまち”。

西に蔵王連峰がそびえ立ち、笹谷峠をはさむ一帯は「北蔵王」と呼ばれ、山形県境に接し急な峰々が続いています。

 

この北蔵王には、初心者から上級者までが楽しめる変化に富んだ登山コースがあり、今回は八丁平の「旧笹谷街道遊歩道コース」を歩いていきます。遊歩道入り口から齋藤茂吉歌碑まで、折り返しで所要約3時間の初心者コースです。

道中には春の草花が美しく咲きそろい、史跡や伝説が残っています。
帰りはるぽぽかわさきで、汗を流し、疲れた身体を癒してはいかがでしょうか。

 

蔵王連峰は、大自然の美しさとともに厳しさも併せ持つ山です。ルールを守って安全に登山やハイキングを楽しみましょう。

 

the_Sasaya_highway

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笹谷街道

川崎町から山形市を結ぶ国道286号は、「笹谷街道」と呼ばれ、千年にわたり人々の暮らしや歴史をつないでいる道です。 10世紀ごろ日本に律令国家が成立し、朝廷が都から東北へと「東山道」を造成したことに始まり、陸奥(宮城)と出羽(山形)を最短で結ぶ道でした。江戸時代になって、参勤交代などのためさらに整備が進められました。 「笹谷」の名は「あこや姫の伝説」にまつわる「ささやき峠」が語源ともいわれ、羽前街道から笹谷街道には、八幡太郎義家や源頼朝と奥州藤原氏の戦いなどの伝説が残されています。 国道沿いに残るものとしては珍しい松並木から、山形道・笹谷IC.手前にある八幡窟・明神窟などの岩山周辺は古道の景観を残しています。

マップコード

464 345 462*77
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笹谷街道の地図

阿古耶の松

藤原実方の娘・あこや姫の伝説を残す松。   場所は国道286号線を山形方面へ、山形自動車道の下をくぐり、100mほど先の左手に「阿古耶の松 入口」の看板があるのが目印。   ■あこや姫の伝説■ むかし、陸奥の国司の娘に「あこや」という姫がいました。 夜、あこや姫が笛を奏でると、若者が現れるようになり、2人はいつしか互いに慕うようになりました。 しかし、若者は日々やせ細り弱っていき、ある夜、「私は松の精。もうすぐ切り倒される…」と打ち明け消えてしまいます。 そして、あこや姫はもう若者に会えなくなってしまいました。 姫は悲しみ、出羽の国へ旅に出ます。 道中で、村人が橋にする松の木を動かせず困っていました。 若者の言葉を思い出し、あこや姫が笛を吹くと、びくともしなかった松の木が簡単に動きました。 「あの若者はこの松の精霊だ…」と姫は気付きます。最後の別れをするために待っていたのだと。 あこや姫は、2人の思いを託して松の苗を植えました。そして笹谷峠を越え、出羽へとたどり着いたそうです。

所在地

〒989-1502 宮城県柴田郡川崎町今宿笹谷

マップコード

464 480 561*82
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阿古耶の松の地図

旧笹谷街道遊歩道 入り口

案内板と登山計画書を入れる箱があります。 ここからは徒歩になります。 しっかり登山の準備をしていきましょう。

所在地

〒989-1502 宮城県柴田郡川崎町今宿笹谷

マップコード

464 480 756*28
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旧笹谷街道遊歩道 入り口の地図

下栃

従来する人々の大きな道しるべとして、日陰をつくり休憩場としても重要な役割を持ち、旅人たちの旅路の安全を見守ってきた栃の木。

下栃の地図

上栃

下栃とともに大きな道しるべとして、従来する人々を見守ってきた。道の上手にあるので上栃という。

上栃の地図

函水

この道で唯一の水場であり、かつては清水がこんこんと湧き出ていた。旅人や牛馬がここでのどの渇きを潤し、ひと休みしたことであろう。今でも枯草を掘ると水が湧く。

函水の地図

化け石

この場所を通ると必ず化け物が出て旅人を襲うと言われていた。ある日、武士がこの化け物を退治しに夜中にやってきて、刀で一刀両断にした。翌朝そこにあったのは、真っ二つに割れた大石だった、という伝説が残っている。

化け石の地図

駒泣かせ

八幡太郎義家が馬に「今からあの岩道を登るのだ」と言い聞かせると、この道は登れないと馬は涙を流したと言われるほどとても急な坂道。幾多の旅人も苦しくて涙したことだろう。

駒泣かせの地図

乾平

「駒泣かせ」の急坂の先にある緩やかな場所。ここから乾(北西)の方向に仙住寺があったので、こう呼ばれたという。  

乾平の地図

東国山 仙住寺跡

寛永19年(1642)年、伊達家2代目藩主・伊達忠宗の寄進により、旅人の安全を念じ、遭難者の絶えない峠の助小屋として建立。仙台市青葉区八幡町に現存する宝光寺の末寺として眞海和尚が開山したものである。 当時の旅人にとっては心強く、特に冬期は頼もしい存在であった。   ご本尊は十一面観音立像で、現在は笹谷集落の「笹谷十一面観音堂」に安置されている。

東国山 仙住寺跡の地図

八丁平の六地蔵

川崎町から山形県にかけて、鶏亀地蔵のほか、法印地蔵・地持地蔵・宝性地蔵・法性地蔵・陀羅尼地蔵の6体が、遭難者の慰霊と道しるべとして、約80mおきに立っている。

八丁平の六地蔵の地図

有耶無耶の関跡

関跡は、宮城県と山形県の県境の標高906mの笹谷峠にある。   東の笹谷宿まで一里半、西の関根(関沢)宿まで一里半、笹谷峠の八丁平と呼ぶ平坦地の南東側にある。 笹谷街道は、平安の時代から太平洋側の奥州と日本海側の羽州とを結ぶ重要な街道で、歌枕にも詠まれている。 みちのくの難所として聞こえ、「いなむや」「ふやむや」「むやむや」などの名称でも呼ばれた。 「義経記」にみえる「伊那の関」、「吾妻鏡」にみえる「大関山」は、この有耶無耶の関と考えられている。   この峠は、古代から太平洋側と日本海側の物資の流通路としてはもちろん、古代から官道として都の官人の往来や、戦国期には軍道としても重要だった。 近世には羽州街道が整備されるまでの間、出羽13大名の参勤交代の行列もこの峠を通った。   昔から、笹谷峠は難所として知られている。そのためか、下のような伝説が伝えられている。   この峠には山鬼が住んでいて、人を取って食らっていた。 しかしいつのころからか、仙台側の「無耶の観音」と山形側の「有耶の観音」の霊鳥が峠に住み着き、鬼がいる時は「有耶」、いない時は「無耶」と鳴いて旅人に知らせたという。

所在地

〒989-1502 宮城県柴田郡川崎町今宿字山岸

マップコード

569 792 489*30
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有耶無耶の関跡の地図

齋藤茂吉歌碑

笹谷峠の頂に立つ、山形県出身の歌人・齋藤茂吉の歌碑。 「ふた國の 生きのたづきの あひかよふ この峠路を 愛しむわれは」の歌が刻まれています。   「ふた國」とは宮城県と山形県のことで、むかし父が通った頃には栄えていたが、今ではひっそりとしてしまったと年月の流れを嘆いた歌です。   茂吉は14歳の時、この笹谷峠を越え、仙台から上京しました。

所在地

山形県山形市笹谷峠

齋藤茂吉歌碑の地図

オートキャンプ場 るぽぽの森

北蔵王の自然に囲まれたオートキャンプ場併設の宿泊施設で、日帰り入浴も利用できます。 近くにはスキー場もあり、冬期間は雪上スノーキャンプも大人気!シーズンを通してアウトドアが楽しめます。 予約・問合せ等 コチラから⇒http://www.rupopo.org/

所在地

〒989-1502 宮城県柴田郡川崎町今宿字小屋沢山39

マップコード

464 483 009*08
ドライブに便利な「マップコード」とは

オートキャンプ場 るぽぽの森の地図

モデルコース