藤原実方の娘・あこや姫の伝説を残す松。
場所は国道286号線を山形方面へ、山形自動車道の下をくぐり、100mほど先の左手に「阿古耶の松 入口」の看板があるのが目印。
むかし、陸奥の国司の娘に「あこや」という姫がいました。
夜、あこや姫が笛を奏でると、若者が現れるようになり、2人はいつしか互いに慕うようになりました。
しかし、若者は日々やせ細り弱っていき、ある夜、「私は松の精。もうすぐ切り倒される…」と打ち明け消えてしまいます。
そして、あこや姫はもう若者に会えなくなってしまいました。
姫は悲しみ、出羽の国へ旅に出ます。
道中で、村人が橋にする松の木を動かせず困っていました。
若者の言葉を思い出し、あこや姫が笛を吹くと、びくともしなかった松の木が簡単に動きました。
「あの若者はこの松の精霊だ…」と姫は気付きます。最後の別れをするために待っていたのだと。
あこや姫は、2人の思いを託して松の苗を植えました。そして笹谷峠を越え、出羽へとたどり着いたそうです。
所在地 | 〒989-1502 宮城県柴田郡川崎町今宿笹谷 |
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マップコード | 464 480 561*82 ドライブに便利な「マップコード」とは |