川崎町のおもしろ人

石神彫刻工房・平泉正司さん

ほほ笑みに出会える・石神彫刻工房・平泉正司さん

平泉さんご夫婦と、弟子で彫刻家の高橋健太郎さん(右)。

「石神彫刻工房」は、国道286号・町立川崎第二小学校の先を秋保側に入り、北川にかかる橋を渡った先にあります。広い敷地に入ると、まず無数の「石んこ地蔵」が出迎えてくれます。そのあどけない表情をみていると、心が休まり、優しい気持ちになります。
工房を運営する平泉正司さんが、「人の心に響く作品を」と作り続ける石んこ地蔵。思わずなでたくなるその“丸さ”と、生き生きとした姿、あどけない視線は、石の中に“永遠の純粋”を見せてくれます。
平泉さんは長野県出身。東京で彫刻を学んだ後に、宮城県に移住した彫刻家で、二科展への出品をスタートに、様々なコンクールに入選、現在は個展を通じた作家活動をしています。石んこ地蔵の制作と並行して、公的施設などからの制作依頼に応え、流れるような曲線をもつ大型の抽象作品も創作してきました。
「頭の中に“そのカタチ”が降りてくる」と、平泉さんは夢中で石を刻み続け、完成した作品のイメージを見て奥様の和代さんが作品名をつけているといいます。
「それはもう、“生きるための仕事”というような感じで、ほとんど自力で工房や家を建て、畑を耕して野菜を作り、それをねらう猿の軍団と闘い(笑)、石と取り組む毎日です」と和代さんが言うように、人と自然の本質を見つめながら彫刻に取り組む平泉さん。
周辺の豊かな自然環境の中、石神彫刻工房を訪れると、きっと見る人にとって大切な生き方が見えてくることでしょう。

事務所・敷地
石神彫刻工房
住 柴田郡川崎町今宿字黒岩山3
TEL 0224-84-6410
営 庭の彫刻見学は自由

※和代さんのブログ「石んこ日記」

石んこ地蔵A
心を洗われるような表情が楽しい
石んこ地蔵たち。

 

抽象作品
大らかな曲線を活かした抽象作品も
見学できます

更新日|2013/12/10

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