かわさきあそび2013夏号
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04かわさきあそび キャンプに慣れると、電気やガスがなくともご飯をつくり、生活できる自信がわいてきます。実際に、東日本大震災や阪神大震災でも、キャンプ経験のある人の知識や技術が大きく役だちました。<例えば>●空き缶やアルミホイルでご飯を炊くことができます。●ブルーシートを寝袋がわりにして、野外でも温かく寝ることができます。●小麦粉(薄力粉)だけで「はっと汁」や「ツイストパン」が作れます。●アルミ缶と食用油でランタン(ランプ)が作れます。 など…。 キャンプ体験がない人でも、キャンプの名人「キャンプ・インストラクター」になれますよ!ぜひ、宮城キャンプ協会(前ページ参照)の「養成講習会」に参加してみませんか。 キャンプの醍醐味が、キャンプファイアー。みんなで火を囲み、ゲームや歌を楽しみ語りあえば、なぜか普段よりずっと素直になれるもの。夜が更けるとともに「絆」も深まるのがキャンプファイアーなのです。 キャンプファイアーは、必ずキャンプ場のインストラクターの注意を受けてから行います。また最後は十分に水をかけて、きちんと消火の確認をしましょう。 キャンプでは朝が早く訪れます。夜露がきらめいているうちに、ぜひ散歩をしながら野鳥や草花の様子を観察してみましょう。図鑑を持って行って、植物の名前をおぼえてみるのも楽しいですよ。 テント撤収は、朝食前に荷物を出し、「フライ」は広げ、「インナー」は写真のようにエコキャンプみちのくで見かけたクワの実(左)と、ホタルブクロの花(右)。散歩の後で、荷物を出してテントのインナーをひっくり返し、結露したフライも広げておきます。仲間とともに楽しむキャンプファイアーは、一番の思い出になるはず。 テントが完成したら、火をおこして食事の用意に取りかかります。炭火が一番安定していますが初心者には着火が難しい面もあります。一番簡単なのは「卓上型のコンロ」を持参することですが、自分でいつでも火を起こせるようになれば、キャンプはもちろん、防災知識としても大きな自信になりますよ。 食事は、キャンプに適した、料理経験の少ないパパや若い男性でも火おこしから約40分でできる「かんたんカレー」を作ってみました。ひっくり返しておけば、夜露で濡れたテントも朝食の間に乾き撤収もかんたんです。(雨天時はサッとまるめて持ち帰り翌日乾かします) キャンプ場は、利用するすべての人の財産です。ゴミや空き缶は、すべて持ち帰るようにしましょう。<作り方> カレー①ニンジンの皮をむき薄くスライス。玉ネギはみじん切り、ジャガイモはサイコロ切りにします。②ナベを火にかけ、豚肉コマ切れを手早く炒めます(豚肉の油分を回して炒める)。③①の野菜を加えて少々炒め、水を少なめに入れ煮立たせます。④煮立ったら、カレールーをパックの裏から包丁の峰でたたいて砕き、鍋に入れます。⑤とろみの具合を見て、水加減を調整し、火を弱くして煮込みます。““<火を扱うときの注意> ※キャンプファイアーの時も同様です。●キャンプ場は、ブロックのカマドが作られていますが、ない所では石などを組んで作ります。●金網やトング、鍋、飯ごう、食器、マキなどもレンタル品があるケースがほとんど。事前に確認しておきましょう。●火を扱うときは、必ず軍手(ゴムなどがないもの)か、革手袋を使うようにします。●長そでシャツなど(化繊はダメ)を着用し、マキや炭火がはじけても火傷をしないように。●卓上コンロを複数並べて鉄板焼きなどをしない(ガスボンベ爆発の事故例があります)。●卓上コンロで「炭おこし」をしない。炭に着火するときはバーナーを使用するか、マキで起こした火を使うのが安全です。かんたんカレー<材料5人分>豚肉コマ切れ300g、ニンジン・玉ネギ・ジャガイモ(各大き目を3~4個)、好みのカレールー、無洗米4合※カレー用の肉より、コマ切れかバラ肉の方が火の通りが早く、サラダ油も不要です。キャンプの知恵は防災知識になります!川崎の「夏」を満喫!
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