かわさきあそび2013秋号
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「戦後になると食糧増産等の農村振興策の一環として、郷土芸能のコンクールが全国いたるところで行われ、父は私どもを引き連れて参加し、その技能によって全国一にもなりました。また農村娯楽振興の功績により、多くの栄誉・表彰をいただきました」と安倍ヒサさんは初代会長との思い出を振り返ります。 佐山吉右エ門氏の「農民もただ働くためだけでなく、皆で楽しみ、喜べる場がなければ…」という思いと願いは、保存会の皆さんに引き継がれて、「支倉常長まつり」をはじめ川崎町の多くの祭りへの出演や、福祉施設等での賛助出演となり、お年寄りたちや多くの人々に披露され、喜ばれています。 長い口上は5代目、まだ4歳! 安倍さんは視力障害があって、現在ほとんど目が見えなくなっていますが、6歳から豊年踊りを舞い、太鼓をたたき続けて71年。鍛えたその技で、今日も保存会の先頭に立ち、支倉豊年踊りの伝承に努めています。 「ようこそおいで下さいまして…(中略)。この踊りは仙台の青葉城主伊達政宗公のご名代としてローマへ渡りました…」。上演の口上を発する高橋想ちゃんは、安倍さんのひ孫です。3歳で長い口上を覚え、保存会のマスコットとして可愛がられています。「代々そうなんですよ。生まれた時から口上を聞いて育つので、教えなくても覚えてしまうんです」と笑う安倍さん。 常長公にならい国際親善に貢献 支倉豊年踊りは、終戦直後、宮城県に駐留した米軍ボーリング司令官の激賞を受け、記録映画化されて全米各地で繰り返し上映され広く紹介されました。平成4年には宮城県がスペインのコリア・デル・リオ市に寄贈した支倉常長像の除幕式に招かれ、欧州上演を果たすこととなり、国際親善使節としての役割を担うまでになりました。 由緒ある歴史と伝統をもつ「宮城蔵王支倉豊年踊り」はこれからも川崎町を彩る、ふるさとの芸能文化として輝き続けることでしょう。08かわさきあそび具だくさんで食べごたえ十分の新名物「けんちんそば」(750円)! 地産地消推進店こその自慢の味に仕上げました!川崎産そば粉と大根が奏でる味のハーモニー。新名物は温かな「みぞれそば」(700円)。「夏しぐれそば」もぜひ!川崎そば互麺会の「おいしい新名物」!! 「支倉常長まつり」など町のお祭りには欠かせない「支倉豊年踊り」。昭和28年、東日本民謡踊コンクールで1位を受賞。中央列左から5人目が初代会長・佐山吉右エ門氏。(写真下)喜寿を迎えても巧みなばちさ ばきの、安倍ヒサさん。平成4年には、スペインの常長像除幕式で上演しました。そば打ち体験もできる本格そば店! はるそば家1柴田郡川崎町前川字本町7笘踀0224-84-2033 4不定休311:00~18:0053台 [MAP]p17 D-3クーポン食材王国みやぎ・地産地消推進店! 大勝食堂1柴田郡川崎町前川字裏丁180笘踀0224-84-2035 4不定休3土日祝10:00~15:00 平 日10:00~19:0057台 [MAP]p17 D-3クーポンみちの こ草にヤレサナァ 米がなるヨー 食糧増産第一だ、 農村ごらくも大切だ ソートモ ソートモ(写真上)「田吾作」を踊る、初代会長・ 佐山吉右エ門氏。

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